地球温暖化によって地球環境の悪化が懸念されています。これは主に化石燃料の
使いすぎによる大気中の二酸化炭素の増加が原因とみなされています。
東京都の気候は都市型特有のヒートアイランド現象で気温はさらに上昇して真夏日や
熱帯夜が増加していますーNPOフォーエヴァーグリーン





{水素君、炭素君、酸素ちゃんはみんな仲良しです
これからみんなの東京の気候調査に協力するよ}
気候とは天気、気温、降水量、風などその地域の自然現象の事です。この気候は大陸や海洋の沿岸部、地球の緯度{赤道を基準(0)、北極や南極を(90)とした南北方向に区分したもの}などで大きく異なります。日本は北緯20度〜45度に位置し、南北に細長いことから気候は場所によって変化しています。東京は北緯35.4度で東京湾から太平洋に通じています。
ドイツの気候学者ケッペン( Wladimir Peter oppen)は1923年に世界の気候を植生分布に注目した気候区分を考案しました。

ケッペンの気候区分
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熱帯
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年中温暖な地域で最寒月の平均気温が18℃以上、雨量が豊富で熱帯雨林が形成されてヤシが育成できる
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乾燥帯
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乾燥しすぎることで植物が育成出来ない地域で大陸内部に多く分布する
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温帯
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年間を通じて温暖な気候の地域(最寒月の平均気温が-3℃以上〜18℃未満)で気候は四季の変化に富み多くの動・植物が生息する。
東京は温帯のなかでも特に温暖湿潤気候に属している
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亜寒帯(冷帯)
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冷涼な気候地域で植物は育成出来るので農業は可能であるが冬季には雪に閉ざされる
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寒帯
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最暖月の平均気温が10℃未満の地域で樹木の育成は基本的に不可能である
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日本では北海道の気候が冷帯(亜寒帯)に属し東京に比べて冷涼な気候です。逆に沖縄の気候は亜熱帯性気候に属し年中温暖で四季の感じはうすく1月に桜の花が咲きます。日本を代表する桜の花は沖縄で2月上旬に見ごろとなりますが東京で4月上旬北海道では5月上旬となります。
気候は大気の気圧に関係しています。気圧は単位面積上で鉛直方向に気柱内の空気の重さです。
気圧の単位は国際単位系SI( International System
Units、基本単位は長さ(Meter)、質量(Kilogram)、時間(Second)、温度(Kelvin)、電流(Ampere)、物質量(Mole)、光度(Candela)
)で気圧はヘクトパスカル(hPa)で表します。hPa=100Pa = N/m2です。
標準の気圧は1013.25 ヘクトパスカルです。日本周辺の平均気圧は約1013ヘクトパスカル です。
周辺の気圧に比べて高いところを高気圧と呼びます。高気圧の存在するところでは中心部の下降気流によって上空にあつた空気が下降して温度が上昇します。高気圧の周辺では雲が消えて晴天になります。日本周辺の高気圧は次のような呼び方をします。


温帯高気圧(移動性高気圧):偏西風の蛇行によって発生し、春秋に周期的に日本を通過する。
太平洋高気圧(亜熱帯高気圧):夏赤道付近で温められ上昇した空気が下降気流によってできる高気圧。この太平洋高気圧が強いと台風は進むことが出来ません。従って台風は太平洋高気圧の縁に沿って進むことになります。
シベリア高気圧:冬シベリア地域の地表空気が冷却され空気の密度が高くなって発生します。春この高気圧の衰弱によって三寒四温の気温変化が起こります。
低気圧は地上の空気が上空の気圧の低いところに吸い上げられて空気が冷えて雲となって雨が降りやすくなります。台風は赤道付近で発生する熱帯低気圧で中心付近の最大風速17.2m以上のものです。
一般に風は気圧の差で発生します。海と陸では比熱の差が風の発生する原因となります。
陸は比熱が海に比べて小さいので暖まりやすく冷えやすいのです。陸上で昼間暖まった空気は上昇気流となって上空で冷却されます。地表付近は気圧が低くなるので海の方から風(海風)が流れ込みます。上空では冷却された空気は気圧が高くなり海の方へ風が流れます。これを海風循環といいます。逆に夜間は陸上がひやされて陸から海に風が流れます。上空では海から陸の方へ風(陸風)が流れます。これを陸風循環といいます。朝と夕方は風の流れの方向が変わる時なので風が吹かなくなります。これをなぎといいます。
東京都の気候を支配するもの(日本の気候も同様です)は冬季に発達する大陸高気圧と夏季に優勢になる北太平洋高気圧です。気候はこれら高気圧の大きさや強弱によって決まります。春と秋はこの二大高気圧の転換期になります。
東京の気温は年間を通じて冬から夏にかけて比較的緩やかであるが夏から秋にかけて急激に変化します。平均気温の最も低いのは1月または2月です。南島部の冬季気温は東京より5〜6℃高くなります。冬季では大陸高気圧のために東京は北西から西の季節風が卓越して寒冷となります。日本海側との間に日本中央山脈が存在するため東京は快晴が続き空気は乾燥します。東京都の島部では付近を流れる黒潮の影響を受けて寒気は和らぎます(気温の低下が少ない)。天気は南にゆくに従って雲・雨が多く風速も四季の内最も強くなります。
春季 

大陸高気圧が次第に衰退し、移動性高気圧となって日本付近を通過するので雨風は一時的に強くなるが長続きしなくなります。気温は三寒四温を繰り返し除々に上昇します。
晩春から初夏
北太平洋高気圧が除々に北上します。一方オホーック海付近にある高気圧も優勢となるので高気圧に挟まれた前線帯は梅雨前線と呼ばれています。この前線の北部では北東の風となり空気は冷涼となります。南部は南の風が吹き温暖多湿となります。これを梅雨と言います。
7月中旬には梅雨前線が日本列島の北に上がって梅雨は終ります。東京は北太平洋高気圧圏内に入り、南西の季節風が吹いて盛夏となり、晴天が続いて天気は安定します。東京は気温が上昇し、関東内陸部に発生する雷雨が発生することが多くなります。
夏に北海道から関東の沿岸地域で冷たい北東の方向に吹く風をやませといいます。
この風は冷たいので農業に対して冷害を与えることがあります。
晩夏から初秋 

北太平洋高気圧が漸次衰退します。大陸高気圧が移動して来て両高気圧に挟まれた前線帯が停滞し、梅雨と同じ状態となることがあります。これを秋霧と言います。この時期北太平洋南方域に発生した台風は日本付近を通過するので東京都は暴風雨に見舞われることがあり、島部近海はうねりが高まり降水量を増加します。台風の時期が過ぎれば大陸高気圧が漸次発達し、気温は次第に低下して風速は強まって除々に冬に移行します。
晩秋から初冬には冬型の気圧配置となり北から西北西の方向に吹く強い風(18m/秒)を木枯らしといいます。
(秋歌) 秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬるー藤原敏行朝臣


東京の平均気温は約15℃島部では15〜18℃です。また、平均気温は都心部で最も高く西の方面で次第に低くなります。西部山麓地が最も低く都心部より1.5℃程低くなります。
冬には気温がさがり最も低いのは1月〜2月です。冬はシベリア高気圧からくる寒風がやって来ます。この寒風は日本海側で雪を降らせて太平洋側では冷たい乾燥した風となったものです。この風を上州(関東)のからっ風と呼んでいます。東京地域では風は利根川沿いに流れて東京湾に出ます。
一般に東京の風は南風と北風が吹くと言われています。夜は弱い北風、昼間は南風となります。


江東区は海に面しているから海からの風が吹いてきます。次の表は江東区の若洲における平成16年度の風況調査です。
年間の平均風速は5.7m/s(1秒間に5.7m進む)、平均風速が5m/s以上が9ヶ月になります。これは風力発電に適していると判断されました。特に3月、4月、7月、8月は6m/s程度と強い風が吹くことがわかりました。風の吹く方向は北と北北東の風と南南西の風が多く吹きます。江東区では若洲臨海公園に風力を利用した施設を作って環境にやさしい自然エネルギーを活用しています。

資料:江東区若洲風力発電施設案内





東京の平均気温は過去100年で約3℃上昇しています。これはその他の地域に比べて異常な気温上昇です。

都市化による地表面被覆のアスファルトやコンクリート建造物の蓄熱および空調や自動車の排熱によって東京都心部の気温が郊外に比べて島状に高くなるのでヒートアイランド(Heat
island、熱の島)と呼ばれる現象になります。温度上昇すると空調使用を増加させてさらに排熱が増加することでヒートアイランド現象を進行させます。最近、都心部のビルの高層化による風道が変わり温度上昇の分布が変化しています。
真夏日の増加
最高気温が30℃を超える日を真夏日と言います。この真夏日は1980年に168時間でしたが2000年には約2倍の357時間に増加しています。また、高い気温区域が周辺地域まで拡大しています。高温域の出現は区部中央部と北部で多く東京湾に近い江東区では比較的少ないです。

資料:環境省ヒートアイランド現象の実態解析と対策のあり方について
2002年7月20日から8月31日の間に100箇所の地点で観測した気温分布から
多くの熱の島が出現しているのが分かります。

資料:ヒートアイランド対策取組方針(2003年)


熱帯夜
気温が25℃以下に下がらない夜を熱帯夜と言います。最近熱帯夜も増加しています。

資料:環境省ヒートアイランド現象の実態解析と対策のあり方について
熱帯夜は比較的都心部から西の方に分布し、北西部と東部では少なくなっています。

ヒートアイランド現象は熱中症や睡眠障害など人への健康に悪い影響を及ぼします。
さらに真夏日や熱帯夜が多くなると冷房のためにエネルギー消費が増加します。東京電力管内(東京都他8県)では気温が一℃上昇するとヒーク時の最大電力が約166万Kw(キロワット)増加することになります。電力の大きな変動は火力発電でまかなうことになるので二酸化炭素(CO2)の排出量が増加して環境にも悪い影響を与えることになります。
水分の多い所(河川や保水した地面など)では自然現象として水が蒸発して冷やされます。
東京の西部(世田谷区、杉並区)上空に列状の積雲が発生することがある。これは環状八号線沿いにできるので環八雲と言います。この現象は車の排気熱やアスファルト舗装などで生じる周囲との温度差で環境汚染物質を含んだ上昇気流を東京湾からの海風が環状八号線上空で冷やして雲になります。また、都心部では自動車の排気ガスや工場からの排煙にふくまれている窒素酸化物や炭化水素などを太陽からの紫外線で光化学オキシダントを発生します。これは目や喉が痛くなったり、吐き気をもようする人体に有害な物質です。この大気汚染被害は風が弱く晴れた暑い日に起こりやすくなります。
昔から玄関や庭など家の周囲に水を撒いて涼しくするくふうが行われていました。最近では大江戸打ち水(水をまいて気温を下げて見よう!)という集いもあります。水は蒸発するときに気化熱(温度は上昇しないで熱だけ周囲から吸収する)をうばうので理にかなった方法です。
水の話 

水は2つの水素原子(H)と酸素原子(O)1つから構成されています。
水の状態は固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の三態(3つの状態)で存在します。
0℃以下の氷に熱を与えると0℃になると融け始める(融解熱、1gの氷が融けるのに必要な熱量80cal/g )。解けた後さらに熱(顕熱)を加えると水温は上昇して100℃で温度は一定となり熱(潜熱:1gの水が蒸発するのに必要な熱量540cal/g)を吸収し水蒸気になります。水は常温でも蒸発して潜熱を周囲から吸収するので蒸発した周辺は熱が少なくなるので気温が下がることになる。



